自己防衛

いつもより早いですが日記をば。
今晩はツレがPCを占拠しそうな予感。

ええっと、頂き物2点を展示させていただきました。
弐万打祝いで前壁真様からいただいていたSSと、一周年祝いでハクヤ様からいただいたSSです。
どちらも素晴らしい作品でございますよ♪ヨザケン万歳！(←え？)
お二人とも、どうして開設してるのがコンユサイトなんだろう…立派にヨザケンジャ～なのに！(←強制加入か！)

それでは本日分のSSをどうぞ～。

『涙』



いくら僕の想いを告げていないからって、どうしてこんな事を言わなきゃならないんだろう。
「今、ツェリ様が来ててね。君の事を話してたよ。」
何だかやけに喉が乾く気がして、一口お茶を飲む。
「…お知り合いの娘さんが、どうやら君に想いを寄せているらしいんだ。いつだかのパーティーで見かけて、それ以来ずっと探していたとかで。」
この先の言葉に、君がどんな反応を示すのかが怖くて目を瞑り、声が震えるのを誤魔化そうとゆっくりと微笑んだ。

「可愛い人だそうだよ？何なら、一度会ってみたらどうかな。」

彼は何も答えない。急な話で驚いているんだろうか。それとも…
涙がじんわりと滲む。
それを悟られたくなくて、僕はじっと目を瞑り続けた。

（片恋　20title　　『がらすのことのは』様）