秋の風

なんつーか、もう…冷たいよね(涙)
それでもコブ2との散歩はやめられんのです…

たくさんコメントいただいてます～♪


　sin様♪
拍手もメールもありがとうございました！
いい事教えていただいて、浮かれておりますよ♪これから日参とかしちゃいますからね！(笑)
そしてわざわざ祝っていただいてすみません…もう、めでたくない歳なんですけどね！

　本日13:39に拍手してくださった　ユダ様♪
ありがとうございます！これからもどうぞお暇な時にいらしてくださいね～♪

　それから…ハクヤ様♪
バトン、もらってくださってありがとうございます！うひひ♪


では、20題に戻って…

　

　

『好きになってしまったんです』



夜も更けて。
港町の賑やかな酒場を抜け出して、一人砂浜へ腰を下ろす。
手には酒瓶とグラス。寄せて返す波の音が、町の喧騒をかき消して。
南方特有の生ぬるい風が頬を撫で、何故かそれが祖国に吹く冷たい風を思い起こさせる。

　そういや、初めて逢ったのも港町だったな。

最初からちょっと食えない子供だとは思ったけど、本当に色んな意味で侮れない人だったなあ。やたらと頭は切れるし、なのにひょんな所で抜けてて。危なっかしいくらい、坊っちゃんの事だけしか見てなかったもんなあ。
そんな事を思いながら空を見上げる。海との境界がわからなくなるような闇夜。
あの人になぞらえた月は、見えないけれど。

　すみません。こんな風に思い出すくらい、貴方を好きになってしまったんですよ。

少しでも早く、貴方の姿を見たいとそっと願った。

（片恋　20title　　『がらすのことのは』様）