時間がないので

とりあえずSSだけでも…
っとその前に！


　ゆうや様♪
おお！お好きですか！同志よ！(笑)
刈谷も嬉しいです～♪

　ハクヤ様♪
刈谷の頭の中はヨザケンのみでございますから！(←人としてどうよ)


では、どうぞ！

『もう、忘れてしまおうか』



名付け親が不在だとかで、渋谷の今日のキャッチボールの相手は彼。白球が彼らの間を行ったり来たりしているのを、僕は窓からそっと眺める。
任務から戻った彼が久しぶりに僕の護衛に就いてくれたのに、横から掻っ攫うように連れて行ってしまった渋谷がちょっと恨めしい。彼が渋谷の頼みを断るはずがないのもわかってるし、僕が彼に想いを寄せているなんて渋谷は知らないんだから仕方ないとは思うんだけど。
楽しそうに笑う彼の姿に、胸の奥がジリジリと焦げ付いていく。

　渋谷の相手が出来て、そんなに嬉しいかい？
　それとも、僕の護衛をしなくて済んでホッとしてるの？
　僕の傍にいるのは苦痛でしかない？

思考がどんどんと暗い方へと流れていくのがわかる。
ああ、こんな思いをするくらいなら。
もういっそ、彼の事を忘れてしまおうか。

（片恋　20title　　『がらすのことのは』様）